2024.12

レストランのこと
シェフのこと

「いつもと違う」をTAKAYAMAで

レストランTAKAYAMA の⾼⼭シェフは「お客様に “特別な時間” を過ごしてほしい」と⾔います。その想いを聞きました。

⼊店からの、すべてがエンターテインメント

TAKAYAMA では、ゲストにどのような時間を過ごしてほしいと考えていますか。

⾼⼭:私たちは、お客様にここで「特別な時間を過ごしていただきたい」「TAKAYAMA で しかできない体験をしていただきたい」と考えています。ここでの時間は、⾔わばエンタ ーテインメント。お客様が⼊店されてからお帰りになるまで、そのすべてに⼯夫を凝らし、 たくさんの「ドキドキ」や「ワクワク」をご提供できればと思っています。

座席

そのための⼯夫を教えてください

⾼⼭:たとえば、空間。TAKAYAMA は真っ⽩い⼤きなカウンターに最⼤ 12 名のお客様が集います。ここで偶然、隣り合わせになった⽅同⼠の出会いにはドキドキしますよね。また、オープンキッチンになっているので、どの席からでもお客様は私たちの仕事を常にご覧いただけます。我々が料理をする姿を⾒ていただくことで、「次は何?」とワクワク…。この⽩いカウンターは私たちのショーのステージなのです。

調理風景

⾼⼭:料理にもたくさんの仕掛けをご⽤意しています。たとえば、こちらはコースの初めにご提供するものですが、中央のチョコレートに⼆次元コードをあしらっています。これを読み込んでいただくと…。これは、お越しになったときのお楽しみにしておきましょう。

QRコード

⾼⼭:当店では、少量多⽫のスタイルでコースを構成していますが、このスタイルにしたのも、お客様にさまざまな「ドキドキ」や「ワクワク」をご提供できるのではないかと考えたのです。いろいろな素材や味わい、⾷感などを感じていただけますから。

料理

対⾯カウンターなので、ゲストの反応がダイレクトですね。

⾼⼭:ええ。私たちは常に緊張感でいっぱいです。お客様同⼠のお話の弾み具合や、お召し上がりになるスピードなどを⾒ながら、料理やご説明を進めます。なので、コース中、カウンターはとてもにぎやかですよ。

カウンター

外国からのゲストも多いですね。同時に2カ国語での説明が始まると、⼀気に気分が上がります。

⾼⼭:ええ、京都は世界的な観光都市ですから、毎⽇いろいろな国からお客様がお越しになります。私は英語とイタリア語が話せますし、スタッフは中国語や台湾華語でのご対応が可能です。すべてのお客様に「TAKAYAMA での特別な時間」を楽しんでいただけると思っています。

カウンター

⾼⼭:TAKAYAMA は、単に⾷事を楽しむ場所というだけでなく、ここで過ごされる時間が「特別な体験」「いつもと違う時間」になるようにと常に考えています。逆説的ですが、当店では「特別コース」はご⽤意しておりません。クリスマスやお正⽉といった⾏事や時期に合わせたコースも。それは、常に「特別」をご提供しているという矜持から。なんでもない⽇が TAKAYAMA にいらっしゃることで「特別になる」。そんな場所をこれからもつくり続けます。

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